岡本敏子

今、岡本太郎の「明日の神話」の除幕式の特番を見ていた。
瀬戸内寂聴が、
岡本太郎が亡くなった時、彼はもうほとんど注目されていなかった。それをここまで広めてブームになって、こんな番組が作られるまでにしたのは敏子さんだ。」
というようなことを言っていた。


私の場合も、確かにそうだ。岡本太郎は、子どもの頃に見た「芸術は爆発だ!」というCMの印象しかなかった。太陽の塔を作ったということは知識として知ってたけど。
岡本敏子さんを初めて見たときのインパクトは凄かった。
凄かったのだが、何の番組だったか最近まで全く思い出せなかった。
けれど、この間、「ほぼ日」を見ていて思い出した。
鶴瓶さんがやってた「平成日本のよふけ」だ。
(余談だけど、あの番組面白かったなあ。いきなり日曜の昼間に行ってしまって見なくなって、知らないうちに終わってしまった。)
岡本太郎を素晴らしいというのを少しも躊躇わない人だった。
岡本太郎について語るとき、本当に嬉しそうで、恋している人のようだった。
岡本太郎は幸せな人だと思った。
そして、あんな風に語られたら、誰でも興味を持つだろう。


それから、ほぼ日で岡本さんの対談を読んだりした。
明日の神話が偶然見つかってそれを岡本さんが確認したというニュースを聞いたとき、きっとすごく喜んでるだろうなと思った。
それまで岡本さんがその壁画を積極的に探していたというのは今日の特番で知ったのだけど。
だから、岡本さんが亡くなったのを聞いたとき、とてもびっくりした。
びっくりしたけれど、亡くなる前に見つかってよかったと思った。


明日の神話、見に行きたいなあ。
綺麗な絵はもちろん素晴らしいんだけど、最近ああいう激しいものに惹かれます。
ホントに、何も無いところから心を打つものを作る人は尊敬します。
自分は芸術家には絶対なれないな。