タイガー&ドラゴン第5話「厩火事」

厩火事の話はもともと孔子と弟子の話で、
それと麹町のさる親方の話を元にして、女房が旦那を試すという話。
なんか、今までで一番面白かったかも。
ただ、落語と絡みが上手い!っていうのを期待してる人には
物足りなかったんじゃないかなとも思ったりする。


前半も今までで一番笑ったかも。
次長課長の河本さんは一瞬しか出てこなかったけど、
出方とタイミングが絶妙によかった。おもしれえ。
竜二の開脚後転も笑ったし、その後の即身仏も笑った。
「は・か・た・の塩!」もおかしかったし、
36回「鉢はこわれてやしないか。瀬戸物はこわれてやしないか。」(だっけ)
を連呼してる時の阿部さんの体のキレは素晴らしい。
岡田君と阿部さんって本当に体のキレがよくて、
この二人の動きの部分ってすごいおもしろい。
岡田君のぶっ飛ばされっぷりは毎回見事だと思う。
そして古田さんはもう、なんかさすがって感じだった。
いろんな顔してて面白いー。
あとは、どん兵衛さんのメールも可愛いし。
虎児は「とりあえず常温で」。


どん兵衛さんって他の誰といる時も大人なのに、
竜二に対する時だけ素直じゃないと言うか傷つけるようなこというな。
しかし竜二はなんていうか不憫だ。それがおかしいんだけど。


今回は切ない話にはなりましたが、
やっぱりクドカンの笑いの中に切なさがあり、
また泣きの間におかしさを入れてくるのがとても好み。
どん兵衛さんと虎児の最後のやりとりがよかったなあ。
あの夫婦に対して、虎児がどんな風に思ったのか気になります。
褒めるどん兵衛に「そんなことねえ」と言った顔に後悔のようなものがあるので。
やっぱり本当に癌だったのを知らずに使った、罪悪感みたいなものでしょうか。


今回の最後の二人の漫才には、複雑なものが見えて面白かったです。
まりもは最終的に意見を変えて「どついてくれたら、何があってもついていく」と
いったけれど、
もちろんそれが芸人としてはその方が愛情があるっていう風にも取れるけど、
まるおがどついてきた時に傷つきたくないからなんじゃないかという感じもしました。
だから、まるおが前半ダメになったときは、きっと夫婦としてすごく救われたんじゃないかと。
「女房が死んだら悲しいんか!」って言った時、嬉しそうだもんね。
だけど、芸人として最後の漫才をちゃんとやろうとして
それに気が付いたまるおがまりもをどついた時、芸人としても救われた。
最後にどん兵衛さんが「夫婦としても芸人としても心が通じ合った」って言ったのは、
このことじゃないかと思う。


「まりちゃんに保険金で楽さしてやりたいなあ」ってのが
自分的にはかなりきました。
ところでちゃんと保険料なんか払ってたんでしょうかね。どうでもいいですが。

あと竜二の城には寝るスペースはあるんでしょうか…。