やっぱどうも感覚ずれてるらしい

この間最終回を迎えましたT&Dの他の方々の感想をちょっと読んでました。
自分と感想違いすぎてびっくりっつーか、ちょっと凹む。
虎児より竜二に思い入れがあるのっておかしいのだろうか。
竜二の感想って、落語が下手とかそれぐらいしか触れられないもんなのね。
いやまあ、全体的に虎児の話だったから当たり前と言えば当たり前なんだけど。
なのでここからはあまりいいことを書かないけど、
実際毎回ビデオにとって8話以外は本放送のほかに2回以上は見てるし、
ちゃんとビデオ録画予約してても時間にはきっかりテレビの前に座ってビデオ動いてるか確認してたし、野球の延長だって毎回ちゃんとテレビ欄チェックして予約入れてたし、それぐらい思い入れはあったドラマではあったので、全否定なわけじゃなくむしろ面白い方のドラマだった。


ここからはもうドラマの出来ではなくて、自分の好みの話かと思うんだけど、
自分はSPの時に西田さんと長瀬君すげーと思って、SPの時の虎児は魅力いっぱいだった。
その大きな一つは、虎児が面白いことを話すのに絶望的に才能が無いって言う設定だった。
でもその設定は、2話で饅頭怖いが6割しか覚えられない(でもそれって記憶力の問題では)っていうのを最後にほとんど出てこなくなってしまった。
そうなってから、自分には虎児は何事もストレートに表す普通の兄ちゃんにしか見えなくなってしまった。正直、自分にはそれはほとんど非のない人でしかなかった。落語の才能がないという部分も途中から本当に無かったし、あれぐらいの出来なさ加減って初心者なら誰でもあることだろうし、ヤクザとしても理解してくれる組長と若頭がいるし、やっぱり恵まれてる人にしか見えなかった。
(だから、竜二の落語が天才じゃなくて残念っていうのを見ると、それより私は虎児が新宿一面白くない男じゃないところの方がよほど残念だと思ってた。もともと、落語以外のところとか面白く話すところ以外では普通に話し上手だったし。)


それと、SPの時にはクドカンがそれまでのドラマに比べて視聴者を置いていかないようにと気遣いながら書いてるのが伝わってきてて、そのテンポとどん兵衛と虎児のやり取りのテンポがすごく面白かったんだけど、1話はまだそういう感じだったけど、2話以降はそういうところがほとんど無かった。(2話大好きだけど)
そうなったら、やっぱりどん兵衛と虎児のシーンは自分にはSPの時にあったひきつけられる空間みたいな感じあまり無くて、それ以降で二人のシーンでいいなと思ったのは、「この敷居をまたいだ時から家族だよ」と言ったあのシーンだけだった。
それは上で書いたとおり、虎児が自分には幸せな人にしか見えなかったせいだと思う。
本当に笑わせることにセンスがなくて苦労するところが中盤以降まであって、それをラストで克服したなら多分その背景にある暗い過去が透けて見えた気がするんだけど。
演出の金子Dが、竜二の岡田君がもとの顔がよくて格好よくしてると嫌味だ(?)みたいなことを言っていたけど、自分は虎児のキャラにそれを感じてたのかもしれない。


前にも書いたけれど、私は竜二が落語と服屋をどちらをやりたいのか、どちらを選ぶのかがわからなかったし、ドラマも意図的にそれがどちらとも取れないようにしていたと思う。
だからそれに凄く興味があったけど、虎児が落語に行くかヤクザに行くかには全然興味がなかった。もう落語に道を決めてるのはわかってるし、最終的にヤクザをとるなんてのはこのドラマでは絶対無いだろうと思えたし。
自分は粗忽長屋は結構好きだけど、ヤクザをやる虎児に興味があるかと言えば特に無い。
だからそれが最後の3話を費やされたのもちょっと期待はずれだった。


私がこのドラマに期待していたのは、面白い話を全く話せない虎児がどうやって落語をやっていくかってことと、どん兵衛と竜二の親子関係の修復、そして竜二は何故落語をやめて服屋になったのか、本当にやりたいのはどっちなのかということだ。
そして、それらの解決に正反対の二人がどう影響しあっていくのかってこと。
多分、SPをやった時点では普通にそれがテーマだと取れると思う。
1話1話は面白いしよく出来てるし、小ネタの挟み方も好きだし、笑えるし、面白い。
だけど、全体を通して自分が期待してたことが、結構途中からどうでもよくなってた。
だからこのドラマは面白かったけど、最初の期待よりは大分落ちてしまいました。
初期の頃の日記を見ると、毎週楽しくて仕方が無い、と言う感じで書いてます。
まさかこんな微妙な気分で最終回を迎えるとは思っていませんでした。


ああ、やっぱりあとで消そうかな。思い切って書いてみたんだけど。
でもこれで半分。