ライオンハート

前に買った、恩田陸の「ライオンハート」をやっと読み終えた。
昼休みに少しずつ読んでいたのだけど、今、ラストを一気に読み終えた。
おもしろかった。
最後、微妙に感動した。アレぐらいが凄く好みだ。
何冊か読んでみて思ったけど、私はこの人の書くものが凄く合う気がする。
最初に「三月は深き紅の淵を」を図書館で借りたのは、もう8年ぐらい前だろうか。
その時も、なんか読んでいて落ち着くっていうか、何となく純粋に本が好きで読んでいた子ども時代の感覚というか、そういうものを思い出す気がした。

三月は深き紅の淵を (Mephisto club)

三月は深き紅の淵を (Mephisto club)

しかし、内容をほとんど思い出せない…。
読んだ理由は「本の雑誌」で何かのランキングで1位になっていたから。
次に「光の帝国」も読んだ。
そして「六番目の小夜子」を読もうかなあと思ってるうちに、なんだかんだでずっと遠ざかってしまった。
そして、本当に久々に「ネバーランド」を読んだのだった。
次に「ドミノ」、そしてこの「ライオンハート」。


この話が今まででは私は一番好きかもしれない。
私は今まで少しずつ読んでいて、ミレーの「春」を扱った話が一番好きだった。
というか、読んでから改めてその絵を見て、感動してしまったのだ。
それがラストにあんなことになるとは。
彼が自分がそのエリザベスの血も引いているということを知ったら、どうだっただろう。
祖父は結局、自分が会ったエリザベスのことは日記には書かなかった。
父と孫と両方ともちょうどいい年齢で出会ってるなあ。
他の人は大体年齢差があるのに。
エリザベスが言う、「覚えていてね。私の、ライオンハート」っていうフレーズもなんか好き。
今ちょっと読み直して気が付いた。最初のエリザベスが雷嫌いなのは、「春」があるからか。


というわけで、次はと「図書室の海」か「月の裏側」を読もうかなと思ってます。
読みたい本があるって、本当に幸せ。