原作者の批判

映画「ゲド戦記」、原作者がHPに批判的「感想」


偶然昨日、この文章の訳を載せているwikiを読んだところでした。
私は原作を読んでいないけれど、感想は「やっぱりなあ」という感じ。
というのは、別に原作がどうだっていうことより、私が感じた違和感をそのまま書いてあるような気がしました。
多分この映画のようなメッセージを持ち、こんな展開をする物語だったら、こんなに世界中にファンが出来ないだろうと思っていたのです。
父殺しも原作に無いというのは驚きでしたが。


ただ、訳されたものを読んだ限りですが、原作を無視した内容であることに対しての幻滅以上に、宮崎駿と鈴木Pとスタジオジブリの対応に対しての失望の方が大きいようですね。
確かに、スタジオジブリのサイトで公開されていた原作者とのやり取りを読んだときに、宮崎駿監督が原作者に「私が責任を持って、ダメだったらやめさせる」と言うような内容のことを言っていたはずなのに実際には全くタッチしていないことに対して、「これって、どうなの?」という気がしていました。
この時のやりとりは、ジブリの公式サイトの「世界一早い「ゲド戦記」インタビュー(完全版)」に書かれています。
今回原作者の方の側からもこの時のことが書かれていますので、両方読んでみるとなるほどなって感じ。


原作者とファンが気の毒だなと思うのは、非常に特別であったであろうこの作品をこうも簡単に浅くいじられてしまったことです。
テルーの人の声が気に入ったからといって、後半を変えて出番を増やしたり。


見たときも書いたんですが、原作を知らない私はそこそこは楽しめました。
でも、それはとても軽いものでした。
本当はもっと、時間をかけて手をかけて作って欲しいと、ジブリに渡したんだろうなあ。