陰日向に咲く

前売り券を買ってあったので、今日見に行った。
お客さんは結構入ってた。
最初に場内に入った時にはまだそんなに人がいなくて若い中高生が多いような気がしたけど、飲み物を買って戻ってみたら若い人から50代くらいまで満遍なく入ってた。


それにしても、上映前の予告はなんとか2,3本分に押さえてくれないだろうか。
それくらいまでは「こんなの今度やるんだー」って感じで見てるんだけど、あとはもう「まだか、またか」と言う感じでイライラして疲れてくる。
今回も時計見たら10分間CMで、本編が始まる前にものすごく疲れた。


しかも、そんなにCMがあって、さらに本編が始まってから10分くらいたってるのにおばさんの二人組みが入ってきて、席寄ってくれと言ってきたのが本当にうざかった。
おいおい、こっちは集中して見ようとしてるんですけど。
シカトするわけにもいかないので仕方なく荷物持って寄ったりしてたら、結構ちゃんと見たかったシーンを良く見れなかった…。
最悪だ。
しかも通路から私を挟んで反対側は二つあいてたんだよ、席。そこにすばやく入ってくれればいいのに。



映画は、わりと良かった。
前半は、なんか話が散漫としてて全然入り込めなくてどうしようかと思ったけど。
なんか妙にB級コメディっぽい感じと、なんかシリアスっぽいのが妙にちぐはぐで、話に見所がない感じだし、さらにオムニバスだし、本だと気にならない部分も映像だと微妙に見えたりもするし、って言う感じでかみ合ってなかった。
でも後半になって話が収束に向かってくると、トーンも統一されてきて見やすくなって、話にも入り込めた。
泣き所もベタだけど泣けたし、よかった。
これが原作の雰囲気をそのまま出しているかというとどうかと思うけど、これはこれでいいんじゃないかと思った。


ただ、岡田君と宮崎あおいの二人のシーンでやたら寒いというかセンスの無いセリフが多いのがすごい萎えた。
他のシーンはそうでも無いのになんでだろう。
「あしたは晴れるよ」とか「母さんを見捨てたんだ」とか「あんたに何がわかる」みたいなのとか、いらない。
っていうか、シンヤが寿子の雷太探しに協力するっていうのが、シンヤの情けないダメなキャラをぼやけさせているような気がした。


宮崎あおいは可愛いなあ。鳴子よかった。
役者さんはみんな良かった。
岡田君の最後の電話のシーンも、ベッタベタなのにちゃんとグッと来たし。
ああただ、電話のジュピターはもうちょっと年のいったお母さんっぽい声がよかったな。